お知らせ

【田上支部】視察研修

年明け最初の活動として、茨城県のネギ農家へ視察研修に行ってまいりました。

新潟県田上町では近年、ネギの栽培に取り組む若手農家が増えています。その理由は様々ですが、新潟県にはブランド野菜「やわ肌ネギ」があることから、田上町でも以前よりネギ栽培に取り組む農家が数多く存在してきました     。

また、これまでネギの栽培技術を高めてきた先輩農家の皆様が、後進である私たち青年部員の指導に当たってくださっています。そうした方々に育てていただきながらも、これからの農業をより良いものにしていくため、他県でネギ栽培に取り組む農家のもとへ研修に伺いました。

今回の研修先は、茨城県の「えりちゃん農園」様です。栽培面積や経営に関するお話も大変参考になりましたが、特に私たちが学びたかったのが、竹を活用したネギ栽培です。

近年、竹肥料や竹チップ、竹炭を活用した農業は全国的に広がりつつあります。これをネギ栽培で実践されていることを知り、視察をお願いしたところ、大変お忙しい中にもかかわらず受け入れていただき、青年部員2名で参加しました。

栽培の核心に関わる内容が多いため詳細は控えますが、主な学びとしては以下の点が挙げられます。

①竹資材入りの土壌で育ったネギは、誰が見ても一目でわかるほど生育が旺盛である

②資材の製造には手間がかかる

③竹林の整備や環境問題と一体で考える必要がある

実際に圃場を見学すると、ネギの違いは一目でわかるほどでした。葉の色や太さがしっかりとしており、全体的に力強い生育が見られました。竹資材を使用していない圃場のネギも非常に良い状態ではありましたが、竹資材を投入している圃場では、より活力のあるネギが育っていました。

この時点でも十分に有意義な研修でしたが、その後も多岐にわたるお話を伺い、さらに竹資材を製造している方のもとへ案内していただきました。

そこで強く印象に残ったのが、資材製造の課題です。放置竹林の最大の課題は、整備に必要な費用と人手が圧倒的に不足していることにあります。これが全国的に放置竹林が増加している要因の一つとなっています。

この課題に対して紹介いただいたのが、この地域に古くから伝わる「よい」の仕組みです。農業は地域の文化や歴史と深く結びついているものであり、私たちもまた地域に根差した「田上ならでは」の方法を模索していく必要性を強く感じました。

放置竹林の問題と、竹資材を活用したいという農家のニーズは、本来であれば結びつく関係にあります。しかし、その実現には資材製造にかかる時間・費用・人手といった課題があり、簡単には進まない現状があります。

今回の研修では、栽培技術から経営、さらには地域との関わり方まで、大変丁寧に、そして温かくご指導いただきました。えりちゃん農園様に心より感謝申し上げます。

今回得た学びを活かし、田上支部青年部では新年度より、地域と連携した実証実験を開始する予定です。今後も地域資源を活かした持続可能な農業の実現に向けて取り組んでまいります。

また、この記事を見てくださった方の中で竹の悩みや利用に関して興味をお持ちの方々、ぜひつながって情報共有を行いませんか?問い合わせ、お待ちしております!